性的虐待‥性虐待はなぜ起きる

私は実父親に幼稚園から中学2年まで性虐待を受けて育ちました。一見普通に見える家庭内で起こった犯罪。私の家庭で何が起こっていたのかを冷静に振り返りこれからの子供達を性的虐待から守ることが出来るのか、不幸にも私と同じ様な体験をしてしまった人達には何が必要かを考えて行きたいと思います。

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毒親にならないために

私の勝手な自論です。サラッと聞き流していただけるとありがたいです。

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毒親に育てられると、連鎖で知らず知らずに毒親になってしまうと言います。幼い頃から虐待が日常的にあった子供は普通の家庭を知らないんですから、当然の事だと思います。

 

両親が生まれて間もない頃、何らかの理由で片親になってしまうと、片親が当たり前で、両親の揃った家庭がわからないのと一緒です。

 

子供はこれが普通なんだ、と理解しようとすると思います。怒鳴られたり叩かれたり、体罰のない家庭がある事が、逆に不思議に思います。どんなに自分は頑張ってみても叱られる。叱られないコは凄く賢い、素直な子に違いない。私の態度がいけないのだ。もっと賢く素直な良い子にならないといけないと思うはずです。

 

でも子供はそんな安らぎのない生活に、悲しい気持ちを持って行く場所がなくカンシャクを起こしたり、自分でも怒られるまた叩かれる、とわかっていても、湧き上がる寂しさを抑えきれず、かまって欲しいがために無理な事を言い駄々をこねたりしてしまいます。それでまた余計に怒られて。永遠に終わりのない負のスパイラルに陥ります。

 

そんな毒親にやっと気がつくのは思春期に入った中学生くらいです。

 

自分の親が普通じゃなかったんだ。と気が付いても、なかなか幼い頃から受けてきた事は身体に染み付いてしまっていて、複雑にねじれた毒親からの洗脳は、そう簡単には取りのぞけません。

 

自分の親を毒親だとは信じたくないという感情も当然ありますよね。

 

恥ずかしいですが、私は幼稚園から中学生まで性虐待を受けていながら40歳になるまで、親の事を周りの人に悪く言われることに頭ではわかっていながら、腹立たしさを感じていました。

 

 身体的虐待、心理的虐待、性的虐待の中を過ごした私でも、なんとなく子供達は成人を迎え、無事に巣立っていきました。子供が男の子8歳、女の子6歳で離婚して、それからは隣の実家に住む母親の協力で仕事をしながら、手探りの毎日でした。(母親は孫達にはすごく優しく接してくれました)

 

私の子育ての基準は『もし親が選べるとしたらこの人の子供に産まれたい』と思えるような親になろう!です。

 

育児で悩んだ時、これに当てはめると大概、どうにかなりました。人に迷惑をかける事、危険な事以外のことはできるだけ見守りながら、怒らないようにしました。

 

子供は親の行動をしっかり見ているので、子供にどうこう叱るより自分の行動に気をつけるように、恥ずかしくない行動を心掛けました。(当時はこれで大丈夫なのかとすごく不安でした。甘すぎなのかと心配しました。私の育った環境とは180°違うかったので( ̄ー ̄))

 

ゲームもダメとは言ったことはありませんでした。(お兄ちゃんは高校受験の前日にも友達呼んでゲームをしていました。さすがにこれには感心しました。すごい度胸だ!)勉強もしなさいとは、一度も言いませんでした。親が言わないと子供は逆に不安になるみたいで、困らない程度に自分で計画してしていたみたいです。

 

私が受けた子育てはがんじがらめにすべてが決まっていました。朝起きる時間から始まり、テレビは1日30分。小学校のときの門限は5時。就寝は8時。ご飯はどんな理由があっても残さず食べる。ご飯の間はおならをしてはならない。トイレはもちろんダメ。ご飯の間でトイレ行くと、その時点でご飯は終わり。言い出したらきりがないくらい、してはダメなことがあり、これらのことを守らなければ怒鳴られる、叩かれる。もういいと許可が出るまでの正座。

 

そのほか体罰がありました。私にも守れないときはそれなりの理由がありましたが、理由など口に出すものならも一つひどい仕打ちが待っています。(父親だけは食事中もおならをしてもいいんです。男だから。今考えると馬鹿馬鹿しい)

 

これらすべてにおいて、反面教師として実行しました(笑)逆育児書です。

 

心に反面教師と決めていても自分の一時の感情でヒステリックに叱ってみたり、時には感情に任せで叩いてしまったり、親と同じ事をしてしまう場面もありました。そんな風に踏み外してしまうことがあっても、また自分の行動を改め、反省し、軸になるものに戻るように努力することを忘れなければ、極端にぶれることもないような気がします。子供達もグレることはなく、勉強も生活態度もいたって平均的な感じで特別、困ることはありませんでした。

 

男の子は高校卒業後、車の会社に就職しており、女の子は今現在、大学三年生です。来年は管理栄養士の資格試験を受けたいと言っています。(ねっ。いたって普通でしょ。ここでお医者様になりましたとかじゃないところがこの子育て参考にならんと思いますよね〜w)

 

頼りないこんな私でも、お母さんが親で良かった、と反抗期も終わり、言ってもらえるようになり、そこそこ間違ってなかったのかなって思えるようになりました。

 

このブログを読まれている方でちょっと子育てに悩んだとき、「ゆるぅーい感じの子育てでも案外どうにかなっていくんだなぁ」と思い出してみて下さい。

 

子供達の20歳までなんてあっという間です。20歳前後で家を出て別々に生活するようになることだってあるんです。1日のうち寝ている時間を除けば一緒に過ごす時間は4時間くらいでしょうか? そんな限られた時間なら、少しでも親子で笑い合う時間を多く過ごした方がお得だと私は思い、できるだけ怒った顔は子供に見せないようにしました。

 

母親はきちんとしつけしないと子供が世間に出て困るんじゃないかという責任感から、ついつい厳しい言い方をして、何としてでも言うことを聞かせようと、やっきになってしまいがちですが、言葉を選び、子供の言い分も聴きながら話し合った方が一見、時間はかかり、面倒に思えますが、結局は近道だったりすると感じました。

 

無理矢理圧力をかけ、言うことを聞かせても、得られるものは親の達成感だけのような気がします。

 

子育てとはひたすら我慢と忍耐なんだなぁ。とつくづく思います。

 

 

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